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執筆者の写真Tsuneaki Ando

お掃除教育

更新日:2023年5月27日

大谷選手が二刀流で活躍していますが、彼のルーティーンにゴミを拾うというのがあるそうです。

彼の夢ノートのやる事リストに記してあるのを実行しているそうです。


しかしメジャーリーグのベンチ内はかなり汚れているといいます。

噛んだガムがあったり、唾をはいたりとキレイにする必要はないとばかりに振る舞うそうです。


これには理由があります。

掃除をするとクリーンキーパーの仕事をとってしまうという、日本では思いも付かない思いやりがあります。もし掃除が必要ない状態で試合を終えてベンチを出たら、彼らの仕事が必要なくなってしまうという尊厳を守る価値観があります。


「チップ」というサービスを受けた側が評価するというルールもあります。高い評価を目指してサービスする側も毎回新鮮に切磋琢磨する。当然マンネリ化したりお座なりでしかサービスできない人もいるでしょう。

でも、この客に向かってハートを揺さぶる評価を得ることがハッキリした目的です。



それに対して大谷選手のゴミ拾はどうでしょう。アメリカでのルールに反していますし、外に向けてのアピールではなく、自身の内面的安寧のために行っているように見えます。


これには日本ならではのお掃除教育が素になっていると思います。

日本の教育では授業が終わると自分たちで掃除する時間がありますし、高校野球では必ず練習後にグランド整備を一年生が率先してやるように教育されます。


日本では内的な自身の心の安寧を得てこそ目的を達すると思われます。多くの「道」へ導く考えで、おそらく仏教からの教えだと思いますが、内的な整いの中から成果を得ようとしています。

むしろ結果は二の次というふうにも受け取れるような価値優遇です。

結果が得られなくても心の安寧を優先することで誰もが尊厳を得るという教えがあります。


どちらがいいとか悪いという評価はしませんが、文化の違いはハッキリと違うことがわかります。






 


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