町田市のハウスクリーニング ピナクリーンです。
前回のブログで日本の木造建築の「洗い」施工の存在について触れましたが、今回は「洗い」施工の立ち位置や役割について考えてみたいと思います。
①施工内容
施工内容は出来上がった建築物の仕上げ作業で、手垢やバリなど微細な修正を施していたようです。
灰汁洗い、削りが主な仕事です。
今のように、刷毛や化学薬品が手軽に手に入る事が出来なかった時代に見事に仕上げる技は、本当に神業だったんではないかと想像できます。
ササラという道具や、水を汲む桶や削る道具についてはまた別にブログに投稿します。
②儀式的な洗い
物理的な洗いの歴史の前に、現代の地鎮祭のような神事の祭りごとに際して「お清め」「厄払い」の意味で行われていたようです。
木造建築の神社仏閣、武家屋敷などは儀式的な「洗い」が必要だったのは想像出来ます。
日に日に実用的な効果を求めるようになったのは、後になって科学的検証が進んで技術が革新していく現代と同じなのかもしれませんね。
この「お清め」「厄払い」精神はハウスクリーニングにおける清掃でも受け継いで、伝承していけるんではないかと思っています。
③ロゴマーク
洗い屋は赤い鳥居の記号や洗い桶がシンボルとされていたようです。
つまりはロゴマークのように屋号と一緒に看板や名刺に描かれてきたようです。
鳥居は神域を象徴する門であり、神域と俗世界との境界を示す。そして神社や寺は建築の竣工後、洗いを行った後に聖域となる。
洗いによって清められた建物が神域な場となることから、浄化された建物と未浄化の場の境界を司るものとして、洗い屋の象徴を鳥居にしたと考えられます。
中山利恵さんの論文を参考にさせていただいてます。
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